シミ治療

いない皮ふ科形成外科クリニック シミ治療

シミは、皮膚内で作られるメラニンという色素が沈着したものです。
シミには様々な種類があり、ホルモンバランスの乱れや紫外線の影響、やけどやニキビの炎症後にできることもあります。シミに適さない治療を行うと、改善しないばかりか悪化することもあります。シミの種類を特定し、それに合った治療を行うことが大切です。シミに関するお悩みがあれば、一人で判断せずにお気軽にご相談ください。

このような方に
おすすめ

  • 頬に点々とシミがある
  • 顔に茶色のシミがある
  • グレー色のシミが左右対称に出ている
  • 目の下に輪郭がぼんやりしたシミがある

シミの種類

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADM(Acquired Dermal Melanocytosis)

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
  • 遺伝や紫外線、女性ホルモンなどが関係していると考えられている。
  • 10代から発症する場合もあるが、ほとんどが20代以降に発症する。
  • おでこ・こめかみ・頬・目の下・鼻根・小鼻にできることが多い。
  • 両頬などに左右対称で症状がでることが多い。
  • 肝斑・そばかすなど、他のシミと混合して発症することがある。
SK(老人性色素斑・脂漏性角化症)

SK(Seborrheic Keratosis)

SK(老人性色素斑・脂漏性角化症)
  • 紫外線による光老化が原因で、発症する方が多い。
  • 40代以降に発症することが多いが、紫外線を浴びる機会が多いと早く発症する。
  • 顔・腕・手の甲など、紫外線をよく浴びる部位に症状がでやすい。
  • 平らなシミは老人性色素斑、盛り上がったシミは脂漏性角化症と呼びます。
  • 茶褐色から茶色のシミになる。
そばかす

雀卵斑

そばかす
  • 幼いころにできる場合は、遺伝的な理由で発症することが多い。
  • 成人後にできた場合は、紫外線などが原因で発症することが多い。
  • 直径3mm~5mmの点状をしている。
  • 顔全体に散らばる、頬全体に点々と現れるなどの症状がでやすい。
  • 茶褐色の小さな斑点ができる。
肝斑

 

肝斑
  • 主にホルモンバランスの乱れが原因で発症する。
  • 30代~50代で発症することが多い。
  • 女性にのみ発症し、特に妊娠後に発症することが多い。
  • 頬骨や目の下のあたりに左右対称で、でることが多い。
  • シミの輪郭がぼんやりとぼやけている。
PIH(炎症後色素沈着)
PIH(炎症後色素沈着)
  • ニキビ・湿疹・虫刺され・やけどなどの炎症が原因で発症することが多い。
  • 洗顔などで肌を強くこする、刺激の強い化粧品などによる見た目にはわかりにくい程度の炎症が、長期間続いたことが原因で発症することも多い。
  • 灰褐色・茶褐色・紫褐色のシミができる。
  • 時間が経つと自然に消えていくことがある。
  • 症状が強いと、シミが消えずに残ったり、薄くなるまでに数ヵ月以上の時間がかかったりすることがある。

紫外線が引き起こす光老化

光老化
光老化

紫外線を浴びることでできるシミなどの原因になる現象を、光老化といいます。

  • 紫外線を長期間にわたり浴び続けることによって、引き起こされる肌のシミやシワなどの原因である光老化は、加齢による老化とは異なり、紫外線を浴びた時間と強さに比例するとされています。
  • 肌に影響を与える紫外線には、「UV-A」と「UV-B」の2種類があります。
  • 「UV-A」は波長が長いため、肌の奥の「真皮」までダメージを与え、シワやたるみに影響を与えることが多いです。
  • 「UV-B」は波長が短いため、肌の表面の「表皮」にダメージを与え、シミやそばかすに影響を与えることが多いです。
  • UV-Aの波長は、屋内でも届きます。
  • UV-Bの波長は、窓ガラスでブロックされるため、屋内には届きません。

肌の老化は、加齢による細かいシワができたり、皮膚が薄くなったりする生理的老化の2割程度にすぎません。その他の8割は紫外線の影響によるものと考えられています。

シミの診断について

シミ診断装置「レビュー2」
シミの診断機器

顔にどのくらいシミがあるのか診断ができる「レビュー2」を導入しています。顔の肌を撮影し、見た目では判断が難しいシミ(隠れジミ)や薄い肝斑など肌の状態を詳細に確認することができます。また、治療経過を撮影することで、様々な施術の効果を実感しやすくなります。

シミの治療方法

Qスイッチルビーレーザー
Qスイッチルビーレーザー

Qスイッチルビーレーザーは、694nmの波長を持ち、色素性疾患の治療に使用されます。この波長はメラニンに対する吸収率が高く、ヘモグロビンに対する吸収率が低いため、色素沈着部分に選択的に作用します。レーザーが吸収されると熱エネルギーが発生し、色素を破壊します。
このレーザーには「カライドスコープ」が組み込まれており、エネルギー密度を均等にし、ビーム形状をトップハット型に整えます。正六角形の照射スポットにより、照射漏れや重ね打ちが少なく、均一な照射が可能です。この均一な照射により、炎症後の色素沈着など副作用のリスクが軽減されます。
さらに、パルス幅が20ナノ秒(nsec)と非常に短いため、色素の周囲組織への熱損傷を抑えます。高いピークパワーによって、レーザーは皮膚の深部まで到達しやすくなり、表皮から真皮深層までの色素を効果的に治療することが可能です。

対応しているシミの種類
  • SK(老人性色素斑・脂漏性角化症)
  • そばかす
注意事項
  • 眼球へのレーザー照射
  • 光感受性の強い方、または光感受性を増強させる薬剤を服用している方
  • 前癌病変・悪性腫瘍、またはその疑いがある方
  • 出血性疾患を患っている方
  • リウマチ既往歴、金製剤の服用歴がある方
  • 肝斑がある部位
  • 金の糸を入れている部位
  • 肌色・白色の刺青を入れている部位
  • 糖尿病・膠原病など創傷治癒に問題がある方
  • 心臓病・高血圧など心臓疾患を患っている方、また心臓ペースメーカーを使用している方
  • 照射部位に皮膚疾患を患っている方
  • じんましん・アトピー性皮膚炎などアレルギー体質の方
  • 日焼けをしている方、また治療後日焼けをする可能性がある方
  • 妊娠・妊娠の疑いがある方、また授乳期間の方
  • 抗凝固剤を服用している方
  • 麻酔を行う場合、使用する麻酔にアレルギーがある方
  • その他、医師が不適当と認めた方

上記に当てはまる方は、機器の使用ができない場合があります。
また、レーザー照射の熱により、皮膚に炎症が起きるため、施術後に炎症後色素沈着や瘢痕形成などができる場合があります。
そのリスクを軽減するためにアフターケアを適切に行うことが大切です。

施術後のアフターケア
  • テープは剥がさずに施術後当日から入浴することが可能です。
  • 施術翌日からは、入浴の際にテープを剥がし、施術部分をやさしく洗い流します。入浴後に軟膏を塗り、その上からテープを貼ります。
  • 施術後3日目ごろからかさぶたができることがありますが、無理に剥がさないでください。7日~10日ほどで自然に剥がれてきます。
  • かさぶたが剥がれた後、施術部分に赤みがある期間は、紫外線を浴びないように日焼け止めを塗り、日焼け対策を行ってください。
  • 施術部分をこすったり、引っかいたりしないでください。
  • 施術後3ヵ月~6ヵ月ほどで赤みも取れ、正常な皮膚と同じ色調に戻ることが多いですが、一過性の色素沈着が1年以上続く場合もあります。

※施術後の経過には、個人差があります。

IPL光治療 ノーリス
IPL光治療 ノーリス

ノーリスは、デフォルト照射モードとエキスパート照射モードの2種類があり、カスタマイズ治療を可能にするレーザー装置です。デフォルトモードでは、複雑な設定が不要で簡単に治療が行えます。一方、エキスパートモードでは、詳細な設定が可能で、よりきめ細やかな治療ができます。
ノーリスはSWT(特定波長カット技術)を搭載しており、表皮の損傷を抑えたフルフェイストリートメントを提供します。ウォーターフィルターを使って不要な波長をカットし、理想的なエネルギーの照射を実現しています。これにより、やけどのリスクを減らし、少ないエネルギーでも効果的な治療が可能となります。
また、ノーリスはミリ秒からマイクロ秒までのパルス幅設定が可能で、最短パルス幅は500マイクロ秒です。これにより、ピークパワーの高い照射が可能となり、熱の緩和時間が短いターゲットにも効果的に治療できます。

対応しているシミの種類
  • SK(老人性色素斑・脂漏性角化症)
  • そばかす
注意事項
  • 光感受性の強い方、また光感受性を増強させる薬剤を服用している方
  • 発熱しているまたは、体調不良の方
  • 糖尿病・膠原病など創傷治癒に問題がある方
  • 心臓病・高血圧など心臓疾患を患っている方、また心臓ペースメーカーを使用している方
  • 免疫抑制を引き起こす疾患がある方、また免疫抑制剤を服用している方
  • 出血性疾患を患っている方
  • 抗凝固剤を服用している方
  • ケロイド体質の方
  • 金製剤を用いて治療中の方
  • 妊娠・妊娠の疑いがある方
  • 施術する部位が日焼け直後また、2週間以内の強い日焼けをしている
  • 施術する部位にシリコンや金属プレートなどの人工物を埋め込んでいる
  • 施術する部位に感染性の皮膚疾患または、切開創・開放創・炎症・化膿がある
  • 施術する部位に悪性腫瘍直上・単純ヘルペス1型・2型の活動病変上がある
  • 施術する部位が刺青・アートメイクのうえにある
  • 施術する部位が3ヵ月以内のレーザーリサーフェイシング、酸度の強いケミカルピーリング施術をした
  • その他、医師が不適当と認めた方

上記に当てはまる方は、機器の使用ができない場合があります。
施術前に日焼け止めなどを落としていただきます。皮膚に残っていると、やけどの原因になります。施術4時間前は喫煙を控えてください。血管収縮により効果に差がでる可能性があります。また、レーザー照射の熱により、皮膚に炎症が起きるため、施術後に炎症後色素沈着や瘢痕形成・水疱・やけどなどになる場合があります。

施術後のアフターケア
  • 施術当日は、シャワーのみにしてください。なお、熱いお湯を施術部分にかけないようにしてください。
  • 施術当日は、多量の飲酒は避けてください。
  • 施術直後から翌日に、紫斑を伴う場合がありますが、7日~10日前後で消失します。その後照射部位は一時的に色が濃くなることもありますが、数ヵ月で消失します。
  • シミやそばかすなどは、照射直後~数日で濃く浮き出るものがあります。洗顔や入浴を繰り返すことで、2週間程度で自然に脱落します。無理にこすったり、剥がしたりしないでください。
  • 施術部位にかゆみがでる場合がありますが、掻かないようにしてください。掻いて皮膚を刺激することで色素沈着を起こす原因となります。
  • 施術期間中、施術後6ヵ月は、強い日焼けを避け、保湿剤や日焼け止め(SPF30以上)を使用して、スキンケアを行ってください。

※施術後の経過には、個人差があります。

自由診療料金表
(税込)

初診・再診
初診料 ¥3,300
再診料 ¥770
Qスイッチルビーレーザー治療
〜3mm以下 ¥3,300
3mmより1mmごとに ¥1,100
5mm ¥5,500
1cm2 ¥11,000
IPL光治療 ノーリス治療
全顔 初回 ¥11,000
全顔 2回目以降 1回 ¥18,000
両手 初回 ¥8,800
両手 2回目以降 ¥11,000
シミ治療薬
シナール 30日分 ¥2,200
トランサミン 30日分 ¥2,200
ユベラ 30日分 ¥2,200